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セルロースファイバー施工中|“夏型結露”に負けない、呼吸する断熱へ
現場に入ると、ホースの低い唸り音とともに、木の骨組みのあいだへ「ふわっ」と断熱材が満ちていく——。 今日は、セルロースファイバー断熱の施工風景をお届けします。
施工中の様子
白いネット(格子状の下地)で壁や天井を丁寧に囲い、そこへ専用の機械でセルロースを吹き込んでいきます。 見た目はシンプルですが、“密度”と“充填ムラ”を出さない職人の手仕事が、性能を大きく左右します。


※上の画像はダミーURLです。実際の画像URLに差し替えてお使いください。
セルロースファイバー断熱とは
セルロースファイバーは、主に紙を原料とした繊維系の断熱材。 吹き込み施工のため、配線まわり・梁の取り合い・角の細部まで“すき間なく”埋めやすいのが特徴です。
- 細部まで充填しやすい(すき間を作りにくい)
- 湿気のピークをなだらかにしやすい(素材特性)
- 施工品質=密度・ムラの管理が重要
施工の流れ|ネット張り→吹込み→密度管理
今回の施工は、ざっくり言うと以下の流れです。大事なのは密度と充填ムラを出さないこと。 「パンパンに詰める」のではなく、規定の密度で均一に仕上げていきます。
→ 断熱材がきちんと収まる“器”をつくります。
→ トラックの機械からホースで室内へ送り込みます。
→ ムラがあると沈下・性能低下の原因になるため、丁寧に管理します。
→ 凹み・ムラがないか、最終確認します。
近年増えている「夏型結露」
結露というと「冬の窓」を想像されがちですが、近年注意したいのが夏型結露です。 外が高温多湿、室内が冷房でひんやり…この条件が揃うと、壁の中で見えない結露が起きるリスクが高まります。
- 外気が高温多湿(湿った空気が多い)
- 室内は冷房で低温
- 壁内に湿った空気が侵入し、冷やされる場所がある
→ 発生しても気づきにくく、カビ・腐朽・断熱性能の低下につながるため、最初から“起きにくい設計と施工”が重要です。
セルロースが夏型結露対策に効く理由
セルロースファイバーが夏型結露のリスク低減に役立つ理由は、主にこの3つです。
1)湿気のピークをなだらかに(調湿の考え方)
セルロースは繊維が細かく、湿気を抱えたり放したりしやすい性質があります。 壁の中の湿気が急上昇したときに、ピークをなだらかにしてくれるイメージです。
2)すき間を埋めやすく、空気の“動き”を抑えやすい
夏型結露の大きな要因は、湿った空気が壁の中を動くこと。 吹き込みで細部まで充填できると、空気が動きにくくなり、湿気の運搬そのものを減らす方向に働きます。
3)壁内の温度ムラを減らしやすい
断熱がムラなく入ることで、冷えすぎる部分(結露が起きやすい点)を作りにくくします。 ここでも効いてくるのが、密度管理とムラのない施工です。
大前提|夏型結露は“断熱材単体”で決まりません
夏型結露は、断熱材だけでゼロにできるものではありません。だからこそ大喜では、 セルロースの性能を活かすために家全体の設計・施工の考え方をセットで整えます。
- 外壁は通気層を設け、湿気や熱を逃がす
- すき間を作らない気密の考え方(空気の侵入を抑える)
- 計画換気で室内の湿気をコントロールする
- 断熱・日射・風の通り道まで含めて、夏を“ラクに”する設計
※建物条件(立地・間取り・冷房運用など)によりリスクは変わります。個別の設計で最適解を組み立てます。
まとめ|壁の中にこそ、家の未来が詰まっている
完成したら見えなくなる場所。けれど、住み心地と家の寿命を左右するのは、いつも“見えないところ”です。 セルロース施工は、家が「快適さ」と「健やかさ」を手に入れていく大切な工程。 このひとつひとつを丁寧に積み重ねることで、夏の湿気にも、冷房にも、年月にも負けにくい住まいに近づいていきます。






















