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【輪島市を訪れて感じたこと ~復興の現場から~】広島工務店ブログvol.1640
【
柿田勝司 】
投稿日:2025.05.15
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2025年5月、復興支援を兼ねて石川県輪島市を訪れてきました。
令和6年元日に発生した能登半島地震から1年4ヶ月。まだまだ震災の爪痕は色濃く残っていて、倒壊した建物の跡地や、修復中の家があちこちに見られました。 特に印象的だったのが、仮設住宅の並ぶ風景です。広場や学校の敷地などに、プレハブの応急仮設住宅がびっしりと建てられており、 多くの方がそこに住まわれています。実はその場所も、震災の後にあった豪雨で浸水してしまったそうです。 何度も災害に見舞われて、大変な想いをされてきたことと思います。 それでも現地の方々は、前を向いて暮らしを立て直そうとされていて、地域で助け合いながら生活されている様子がとても印象に残りました。 「大変だけど、みんなで頑張ってるよ」と話してくれた方の笑顔が、忘れられません。![]()
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私たち株式会社大喜は、平成30年の西日本豪雨のとき、広島県内で初めてとなる木造の応急仮設住宅の建設に携わらせていただいた経験があります。 地元の木材を使い、地域の工務店と協力して、暑い夏の中で急ピッチで建てたことを思い出しました。 実はこの木造の仮設住宅、被災地ではとても人気があるんです。プレハブと違って、木の香りがしてあたたかみがあり、 断熱性も高くて冬は暖かく、夏は涼しい。プライバシーの面でも快適性が高く、「まるで普通の家みたい」と好評をいただきました。 入居希望者が多すぎて抽選になる地域もあるほど。輪島でも一部木造の仮設住宅が建てられていて、景観にも配慮された素敵なデザインでした。
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近年は、地震や豪雨などの災害が本当に増えてきています。「いつどこで起きるかわからない」というのが現実です。 だからこそ、私たち建設に関わる者は、災害時にも役立つ住まいやまちづくりを意識し、備えておくことが大切だと改めて感じました。 住まいづくりを通じて、少しでも地域や人の役に立てるよう、これからも力を尽くしていきたいと思います。
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